【ホーチミン市メトロ開通】乗り方からスポットまで徹底解説

2024年12月22日、ホーチミン市で待望のメトロ1号線が正式開通しました。これはベトナムの移動手段を大きく変える画期的な一歩となり、交通渋滞の緩和や環境改善を目指す都市計画の一環でもあります。本記事では、ホーチミンメトロ1号線の概要や乗り方、おすすめの駅周辺スポット、開通がもたらす影響、そして今後の展望について詳しく解説します。
目次
1. ホーチミンメトロ1号線の概要
ホーチミン市のメトロ1号線は、ベンタイン駅からスオイティエン駅までの全長19.7kmを結ぶ路線で、14駅が存在します。地下区間は、ベンタイン駅からバーソン駅までの区間で、その後は高架路線となっています。この設計により、観光客にも地元住民にも便利な交通手段として活用されています。
実際の運営は、日本の国際協力機構〈JICA〉の支援のもと進められ、車両は日立製作所が設計および製造を担当しました。
運行時間は朝5時から夜22時までで、約10〜15分間隔で運行されています。
2. メトロの乗り方と便利なチケットシステム
ホーチミンメトロの乗車方法は日本の地下鉄と大きく変わりません。駅に設置されている券売機や窓口でICカードチケットを購入し、改札機にタッチして乗車します。
料金体系は距離制で、基本料金が設定されており、短距離なら約7,000ドン(約43円)、長距離は最大20,000ドン(約124円)です。
※ 為替レートは2024年5月時点の1VND=0.0062円を基に計算

また、以下のような便利なチケットオプションもあります。
- 1日券:40,000ドン(約250円)
- 3日券:90,000ドン(約560円)
- 月間定期券(一般):300,000ドン(約1,870円)
- 月間定期券(学生割引):150,000ドン(約935円)
3. 知っておくと得するおすすめ駅のスポット
ベンタイン駅(Bến Thành)
ホーチミン最大の市場「ベンタイン市場」が駅から徒歩1分の場所にあります。地元のグルメやお土産、ナイトマーケットを楽しむことができます。
ナハタインフォ駅(Nhà Hát Thành Phố)
オペラハウスやホーチミン人民委員会庁舎、グエンフエ通りなど観光名所が集まるエリア。ドンコイ通りには高級ホテルやカフェ、レストランが並び、ショッピングにも最適です。
タンカン駅(Tân Cảng)
ホーチミンのランドマーク「ランドマーク81」がすぐ近く。展望台から市内を一望でき、ショッピングモールやレストランも充実しています。
タオディエン駅(Thảo Điền)

外国人居住者が多いおしゃれエリア。カフェや雑貨店、レストランが点在し、ホーチミンの新しいライフスタイルを体験できます。
スオイティエン駅(Bến Xe Suối Tiên)
ホーチミンメトロの終点駅で、仏教テーマパーク「スオイティエン公園」や新東部バスターミナルが近くにあります。
4. メトロ開通が与える影響
ホーチミン市の交通インフラとして、メトロの開通は大きな影響を与えます。
- 交通渋滞の緩和:ホーチミン市内の主要道路の渋滞が大幅に軽減される見込みです。
- 環境への好影響:バイクや車の排気ガス削減により、大気汚染の改善が期待されます。
- 経済発展の促進:メトロ沿線のエリア開発が進み、不動産価格の上昇やビジネスチャンスの拡大につながります。
今後、市民がメトロをどれだけ利用するかが成功の鍵を握るポイントとなるでしょう。
5. 今後の計画と展望
ホーチミンメトロは、最終的に全8路線が開通する予定です。現在の1号線に続き、2号線(ベンタイン駅~タンソンニャット国際空港を経由する路線)が建設中で、2032年の完成を目指しています。

また、都市全体の交通網を強化するため、3号線~8号線の計画も進行中です。これらが完成すれば、ホーチミン市内の移動がより便利になり、旅行者やビジネスマンにとっての利便性が飛躍的に向上することでしょう。
まとめ
ホーチミンメトロ1号線の開通は、市内交通に革命をもたらす大きな変化です。交通渋滞の緩和や環境改善が期待され、今後の拡張にも大きな注目が集まっています。
これからホーチミンに訪れる方、また現地在住者も、ぜひメトロを活用して快適な移動を体験してみてください。
(Photo by Facebook「HCMC METRO」)