ベトナムのビザ最新情報2025|観光・長期滞在・デジタルノマド向け解説

物価の安さ、暮らしやすさ、魅力的な文化で人気のベトナム。近年はリモートワーカーや長期滞在希望者の関心も高まりつつあります。しかし、ベトナムのビザ制度は時期や目的によって条件が異なるため、事前にしっかりと把握しておくことが重要です。この記事では、2025年時点での最新ビザ情報を、「観光」「長期滞在」「デジタルノマド」の3カテゴリに分けて、わかりやすく解説します。
目次
1. 2025年のベトナム入国基本ルール
ベトナム政府は2023年〜2024年にかけてビザ制度の緩和を段階的に進めており、2025年も観光客やリモートワーカーを受け入れる方針を維持しています。
- 日本国籍の場合:ビザ免除で最大45日間の滞在が可能(往復航空券必須)
- ビザ延長:現地で延長するには手続きが必要(最大90日まで延長可能なケースあり)
- e-ビザ制度:2025年も継続。80以上の国籍がオンライン申請可能
2. 観光ビザ(Tourist Visa)の種類と取得方法
ビザ免除(Visa Exemption)
- 対象:日本・韓国・EU各国など15〜25か国
- 滞在期間:最長45日間(延長は不可の場合あり)
- 条件:出国用航空券の提示が必要
e-ビザ(電子ビザ)
- オンライン申請で簡単・短期間で取得可能
- 滞在期間:最大90日/シングル or マルチプルエントリー対応
- 申請費用:25〜50 USD前後
- 取得までの目安:3営業日程度
公式サイト:https://evisa.xuatnhapcanh.gov.vn
3. 長期滞在者向けビザと延長方法
ビジネスビザ(DNビザ)
- 商用目的(会議・市場調査・現地提携など)での滞在
- スポンサー企業(ベトナム法人)が必要
- 滞在期間:1〜12か月(更新可能)
- 一部のリモートワーカーがこのビザを選択することも
配偶者・家族ビザ(TTビザ)
- ベトナム人配偶者、もしくは労働ビザ所持者の家族向け
- 滞在期間:最大12か月で延長可能
ビザ延長
- ベトナム滞在中に延長申請が可能(手数料・審査期間あり)
- 通常は観光ビザ:30〜60日、ビジネスビザ:3〜12か月の延長が可能
※延長回数には制限あり。長期滞在を希望する場合は、定期的な出国→再入国や、ビザランを検討する人も。
4. デジタルノマド・リモートワーカー向けの選択肢
2025年時点では「デジタルノマド専用ビザ」はまだ正式には導入されていませんが、以下の方法が代替として一般的です。
e-ビザ(観光用途)
- 90日までの滞在で、ノートPC片手にカフェやコワーキングスペースで仕事可能
- 現地ではあくまで「観光客」として滞在
ビジネスビザ(実質的な滞在目的に応じて)
- 現地法人と提携し、形式上の業務委託などで取得
- コンサルタント・IT関連職などに適している
将来的な展望
- ASEAN諸国の中で、タイ・インドネシアなどに続き、ベトナムもノマドビザ導入の検討が進んでいます
- 2025年後半以降に新制度が導入される可能性もあるため、大使館・移民局の公式発表に注目
5. ビザ取得・滞在時の注意点と最新トレンド
出入国履歴の厳格化
- 同じe-ビザで連続して入国しすぎると審査が厳しくなる傾向あり
- 長期滞在を希望する場合は、適切なビザ種別に切り替えることが望ましい
滞在登録の義務
- 宿泊先(ホテル・アパート)で滞在登録(TM30)が必要
- ホテルなら自動対応されるが、Airbnbや月貸し物件では自身で手続きが必要
ノマド向け拠点の増加
- ホーチミンやダナン、ニャチャンなどにはコワーキングスペースや英語対応の長期滞在施設が増加中
- デジタルノマド向けFacebookグループなどでリアルタイムな情報収集も有効
まとめ|目的に応じたビザ選びが安心・安全な滞在への第一歩
ベトナムは観光客だけでなく、長期滞在者やノマドワーカーにとっても魅力的な国です。ただし、ビザの条件や滞在ルールは随時変更されるため、信頼できる情報をもとに最新の状況をチェックすることが重要です。
目的に応じたビザを選び、合法かつ快適な滞在を実現しましょう。
(Photo by Unsplash.com)