ベトナムのチャットアプリ「Zalo」を解説

ベトナムで広く利用されているチャットアプリ「Zalo」。このアプリはどのようにしてユーザーの日常生活に溶け込んでいるのでしょうか?本記事では、「Zalo」の基本情報から、その利用者層、使い方に至るまで、詳しくご紹介します。

1. 「Zalo」とは

「Zalo」は、ベトナム国内で圧倒的な人気を誇るチャットアプリです。2012年にVNG Corporationによって開発され、ユーザーフレンドリーなインターフェースと豊富な機能で、すぐに多くのユーザーを獲得しました。このアプリは、テキストメッセージング、音声通話、ビデオ通話、写真や動画の共有などの基本機能に加え、ステッカーや絵文字の使用、グループチャット、ファイル共有、ニュースフィードの閲覧など、多彩な機能を提供しています。特に、ハノイやホーチミン市などの大都市では、日常のコミュニケーションツールとして広く使われています。また、地方都市や田舎部でも、地域コミュニティとのつながりを保つための主要な手段となっています。

2. 「Zalo」を使うユーザーとは?

「Zalo」の利用者層は非常に多様です。10代の若者から60代以上の高齢者まで、あらゆる年代のベトナム人がこのアプリを使用しています。例えば、学生は友人やクラスメートとの連絡手段として「Zalo」を活用し、写真や動画を共有しています。ビジネスマンや専門職の間では、業務連絡やプロジェクトの協議のために使用されることが多く、特にリモートワークの普及に伴い、ビジネスシーンでの利用が増加しています。さらに、農村部では、家族や親戚との連絡手段として重宝されており、遠く離れた家族とのコミュニケーションを支えています。

3. 「Zalo」の使い方

「Zalo」の基本的な使い方は直感的で、すぐに慣れることができます。アプリをスマートフォンにダウンロードし、電話番号を使用して簡単にアカウントを作成できます。連絡先の同期によって、電話帳に登録されている友人や家族をすぐに見つけることができ、テキストメッセージや音声通話、ビデオ通話で即座にコミュニケーションを始めることが可能です。グループチャット機能は、家族や友人、職場の同僚との大規模なやり取りに便利で、写真やビデオ、ドキュメントの共有が簡単に行えます。また、ビジネスユーザーにとっては、ファイル共有機能や予定表同期機能が特に有用です。

4. まとめ

「Zalo」は、ベトナムにおけるデジタルコミュニケーションの風景において不可欠なアプリです。このアプリは、個人的なやり取りからビジネスコミュニケーション、地域コミュニティとの連携に至るまで、多岐にわたる用途で利用されています。今後も「Zalo」は、ベトナムのデジタルコミュニケーションの発展に貢献し、新機能の追加やサービスの拡張を通じて、さらに多くのユーザーに愛用されることでしょう。

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